投資信託の商品の選び方

将来への不安から、預金の一部を投資に組み入れていこうという人が増えています。
自分の会社が今後安泰なのか。給与は順調に増えるのか。
結婚や子育てにどれくらいの資金が必要なのか。親の介護や自分の老後の資金は年金で賄えるのか。様々な心配を抱いて、今ある資金をなるべく増やしたいと考える人が増えているということです。

そこで、初めて投資をしようと考える多くの人がまず選ぶのが、投資信託です。
もちろん、最初からハイリターンを求めて株式投資やFXを始める人もいれば、自分の知識を生かして不動産投資や金などへの投資を始める人もいると思います。

ただ、全くの初心者が資産を大きく減らすリスクを負うことなく、投資の入り口として始められるのが投資信託のメリットです。

実際に、店舗のある銀行やネット銀行、証券会社など多くの金融機関で投資信託を始めた時に、最初にぶち当たる壁が、どの商品を選んだらいいのかということです。一番大切なのは、投資に対する自分の価値観に合った商品を選ぶことです。

悩んだら、自分の価値観を確かめてみましょう。
「多少リスクが大きくても積極的に資産を増やしていきたい」「資産が減ることは絶対に避けたいので預金よりはマシくらいのリターンでいい」など、家庭の状況や年齢、動かせる金額によっても違ってくると考えられます。

銀行の担当者の言いなりで選んでもいいですが、せっかくの初めての投資なら、勉強する意味でもある程度自分で理解して選びたいものです。

1番大切なのは、何に投資しているかということです。
投資信託は、大きく分けると、債券型、株式型、REIT型、コモディティ型などがあり、それらをバランスよく組み合わせている型も存在します。

簡単に説明すると、債券型は国債や社債で運用するので安定、株式型は株価の上がり下がりに左右され、REITは不動産メインの運用、コモディティは原油や農作物などの商品の運用で、ともに市場の状況によって運用益も左右されます。
今後の経済状況などを考えて、自分が上がると思えるものを選びましょう。

また、2つ目に、どこに投資しているかというもの大きな選択です。
日本国内だけなのか、世界の商品にも投資しているのかということです。世界の商品の場合は、当然為替の影響も大きく受けることになり、特に世界の新興国も含んだ投資となると、さらにその影響は大きくなります。
為替の影響が大きいということは、それだけ値動きも激しくなるということです。

ハイリスクハイリターンなら株式型・新興国を選んでもいいですし、ローリスクローリターンなら債券型・国内になります。なかなか決めきれないなら、バランス型を選び、投資先も日本、世界、新興国とバランスよく投資する形から始めてもよいでよう。